歯周病と全身疾患、最近の患者さんの持病
入間市で歯周病治療に力を入れている水村歯科医院です。
坂戸市、鶴ヶ島市、日高市、川越市、青梅市、所沢市、飯能市、狭山市、東村山市等、遠方から来られる患者さんが多いです。
最近、高齢の患者さんは持病がある事が多々あります。骨粗しょう症治療薬を服用している患者さん等は注意が必要です。
そんな中でも、今回は関節リウマチについて簡単に解説します。
関節リウマチは免疫の異常が背景にあって起こる全身疾患です。
免疫とは細菌やウィルスなど外から入ってくる異物から身体を守る、非常に重要な生体防御システムです。
その働きの基本は自分(自己)と自分でないもの(非自己)を見分ける事にあり、非自己と判断したものを攻撃します。
ところが、何らかの原因で自分の中にもともとあるもの(自己)を異物(非自己)だと見誤って攻撃してしまう事があります。
これを自己免疫異常といい、関節リウマチの場合では関節を取り巻いている滑膜が、その標的になります。
異物だと間違って認識された滑膜には炎症細胞が集まり、攻撃が始まります。
滑膜に炎症が起こると、関節が赤く腫れあがって熱を持ち痛みを生じます。
これが関節の炎症です。
炎症の塊が関節を構成している軟骨や骨を蝕んでいくと関節は形が崩れ変形してしまいます。
こうした関節破壊が進行すれば、もとの状態には戻す事は出来なくなります。
このような免疫の働きが自分自身を攻撃してしまう全身性の自己免疫疾患なんです。
一般的にシェーグレン症候群、全身エリテマトーデスなどを総称して「膠原病」と呼んでいます。