喫煙がもたらす歯周病のリスクと全身疾患、何故喫煙がいけないか

入間市で歯周病治療に力を入れて水村歯科医院です。

健康意識が高まってきている中で、喫煙率は16.7%とされ6人に1人が喫煙者である事を考えると、この数字はけっして低いとは思えません。

タバコは5300種類以上の化学物質が含まれていて、そのうちの200種類以上が有害物質です。

なかでも全身疾患においてはニコチンと一酸化炭素が動脈硬化や心臓病、脳卒中などの循環器疾患や慢性閉塞性肺疾患(COPD)
などの呼吸器疾患、

70種類の発がん性物質を含むタールは癌を引き起こす可能性がある因子です。

喫煙者と非喫煙者の10年間の癌発症率を比べると、男性1.6倍 女性1.5倍高くなります。

歯周病のリスク因子である糖尿病も、インスリン抵抗性が増加する事が報告されています。

そのため、喫煙者は糖尿病に1.4倍罹患しやすいのです。

歯周病に関しては、喫煙者は2~9倍罹患しやすいのです。また歯の喪失リスクは約3.2倍高いのです。

喫煙者は明らかに歯周病に罹患しやすくなります。何故でしょうか。特に重要な問題点を4つあげます。

① ニコチンの血管収縮作用により出血しにくくなり、実際に歯周組織が破壊進行しているにもかかわらず、見逃してしまう。

② 喫煙者は歯周病に罹患しやすいだけでなく、歯周治療の効果が減ってしまいます。インプラント治療を予定している患者さんであれば、インプラント周囲炎のリスクが上がります。

③副流煙には主流煙の2~4倍の有害物質が含まれています。

例えば、夫が1日20本以上の喫煙をすると、妻の肺がんリスクは約1.9倍になります。つまり、喫煙者でない人も受動喫煙によって歯周病リスクが高まるのです。

 

④ タバコは依存性が高く、身体や周囲の人に悪影響があると判っていても、中々禁煙できないと言われています。

ニコチン依存と心理的依存です。

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