歯周疾患、ドライマウス、口腔保湿剤、唾液の役割、
入間市で歯周病治療に力を入れている水村歯科医院です。
最近、口腔乾燥を訴える患者さんが気になっています。
保湿機能で考えれば、ジェルタイプの方がその物性から持続時間が長いので良いと思います。
しかし、口腔保湿剤に不慣れな患者さんの場合はジェルをなめるという行為に抵抗がありますし、吐き出さないと違和感をおぼえると言っていました。
一方、うがいをするマウスリンスは患者さんにとっては普段の慣れた行為なのです。
今後は、マウスリンスを併用する事をお勧めします。
ドライマウスには、色々な原因があります。
今回は、唾液の力を紹介します。
・細菌の増殖を抑える、抗菌作用
・アミラーゼ(酵素)がデンプンを分解して体内に吸収しやすくする、消化作用
・食べカスや食塊を洗い流す、自浄作用
・飲食により酸性に傾いたpHを中和させる、pH緩衝作用
・ムチン(糖タンパク)が喉や食道を傷つけにくくする、粘膜保護作用
・味を感じさせたり、噛み砕いたり飲み込んだりしやすい塊にする、食塊形成作用
・組織が傷ついた時に修復する、粘膜修復作用
・飲食により溶けかかった歯面の修復をする、再石灰化作用
・発音や発声をスムーズにする、潤滑作用
唾液には、このように沢山の役割、作用があります。
健康な人の1日の唾液分泌量は1~1.5リットルです。
唾液は口腔内を潤すだけでなく、それぞれ構成成分が機能を持ち、口腔内の潤いと健康を守っています。