患者さんの優先順位とは。オーラルリコンストラクション(プロビジョナルレストレーションを含まず)
入間市で歯周病治療に力を入れている水村歯科医院です。
新型コロナウィルスが拡大して心配です。
私のクリニックは友人ドクター達と情報交換し感染予防対策をしています。
今回は何が患者さんの最優先順位なのか、それをどの様に引き出していくか苦労した症例を紹介します。
初診時は歯が痛くて来院されました。
下記、写真の様な状態です。残存歯のほとんどがグラグラで犬歯は大きく腫れて膿んで強烈な痛みがありました。
長期間入れ歯はなく噛んでいた為、歯は擦り減っています(咬合高径の低下)
重度の歯周疾患、歯槽膿漏で歯もかけている(残根状態)
痛みがある歯と歯周病治療(初期治療)を並行して進める中で患者さんに優先希望を聞きました。
これだけの状態があれば、全てを治療したいはずです。
私は歯科大学の研修機関で多くの難症例の患者さんにたずさわりました。そこでは患者さんをトータルで治療出来るスキルを学ぶ事が出来ました。
患者さんは審美歯科治療を希望していまし。1つ1つの被せ物の治療を優先していたら美味しく噛めずに食事が出来ないから(回数すなわち治療期間が長期になってしまう)、綺麗でフィットした入れ歯を作る事で見た目がよく、物も噛める、そこを優先的に進める事にしました。
被せ物はその後でも遅くはありません。
今回は柔らかく、金属を使わず、割れなく薄く、入れ歯を入れているか判らない見た目がよいナチュラルデンチャーを装着ました。
まだ治療計画の半ばですが、患者さんの満足がえられました。
入れ歯装着直後の写真は後日アップロードします。